現役アドバイザーのMrダービーBoyです。
「商社」ってなに?って聞かれると意外と答えられないものですよね。
なんとな~くわかるけど、どんな仕事をしているの?って言われると謎!って感じですかね(笑)
でも、なんとなく商社マンってかっこいい!仕事ができるイメージ!はみなさん抱かれていると思います。
商社と言えど、大きく総合商社と専門商社に分けることができ、それぞれメリット・デメリットがありますので、順に解説していきたいと思います!
読むのが面倒な方は目次から<商社転職まとめ>に飛んで頂いてもOKです。
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商社に転職するならどの転職エージェントに登録をすれば求人を確保でき、なおかつ転職成功できるのか、以下の記事に詳しく特徴等も解説していますので参考にしてみてください!
◆目次
商社とは
ざっくりしたイメージはあるけど、その実態はよくわからないという方が多いですかね。
その一方で、優秀な人が多そう、年収が高そう、海外出張が多い!というイメージも同時にあるかと思います!
そうですね!あながち間違っていないかもしれないです(笑)
商社の定義
「輸出入貿易ならびに国内における物資の販売を業務の中心にした、商業を営む業態の会社」
と定義されています。
定義すらちょっと難しいですよね。ちなみにですが、実は
「幅広い商品・サービスを取り扱う総合商社と特定の分野に特化した専門商社に区分される」と定められているんです(笑)
定義すらこんなに長ければ、ざっくりしたイメージになってしまうのは仕方ないですよね。
ただ簡単にお伝えすると、商社は「物あるいはサービスを右から左に流す」という事を覚えておいてください。
商社って必要なの??
って思いますよね。
商社は実は、みなさんの生活に非常に重要な役割を担っています。
商社は国内だけでなく、世界を相手に商売をしています。
例えば・・・
A企業:「ペットボトルを製造するのにプラスチック樹脂が必要だけど、国内では入手できないし、かといって海外へのコネクトもない。困ったなぁ」
B商社:「はいはい!それでは私どもが海外からプラスチック樹脂を買い付け、御社に販売致しますよ!その代わり、中間マージンとして数%頂きますね!」
みなさんが普段飲むペットボトルはプラスチック樹脂で成型されています。
そのプラスチック樹脂は国内では多く取れないため海外から輸入しています。
ペットボトルを成型するメーカーは海外と直接やり取りができない。
そんな時、輸入業務を代行してくれるのが商社ってわけですね!
その代わり、中間マージンとして数%もらいますね!って話です。
商社を細分化
商社は「物あるいはサービスを右から左に流す」とお伝えしましたが、少し細分化して解説しましょう。
3つのビジネスモデルに分けられます。
その①トレーディング
一番わかりやすいですね。
例えば、どこかのメーカーから買った物を、自分の稼ぎ(中間マージン)を乗せて、違うメーカーに売るというビジネスモデルです。
<例えば>
1、メーカーA
↓ 100円で購入
2、商社(自分)
↓ 110円で販売(中間マージン)10%
3、メーカーB
物を流しているだけですが、中間マージンとして10円の儲けがありますね。これが商社の取り分となるのです。
その②事業投資(リターンを得る)
資金が豊富な商社は、より多くの資金を生み出すべく投資という手段を使います。
<事業投資の例>
1.ファミリーマートやローソンなどの会社経営
身近なコンビニも実は商社が絡んでいます。
ファミリーマートは伊藤忠商事が実際に出資しています。
伊藤忠商事からすれば、出資しているファミリーマートが儲かれば自分たちも儲かる。表には出ていないため、ほとんどの人がご存知ないかと思いますが、経営権は伊藤忠商事が持っています。
2.メーカーの海外工場建設への出資
出資した会社からの利益の分け前をもらったり、
そのメーカーが作った商品の販売を担う事で
先ほども出た中間マージンを稼ぐのです。
3.ハイリスクハイリターン
実例として
◆アメリカのシェールガス開発に1,000億円出資
◆中国の財テク会社へ6,000億円出資
などなど。
ものすごい金額を動かしていますね。
その分リターンもありますが、リスクもあり出資に失敗すると赤字決算を余儀なくされることもあるのです。
その③儲かることはなんでもやる
実際には企業により
できる・できない
はあるのですが。。。
総合商社の社員自体、自社がどこまで手掛けているかという事を把握できていないでしょう。
ただ、自分で考えたビジネスモデルの構築すら体現できる。つまり「どんな事でもできてしまう」のが商社のすごい所でもあるんです。
総合商社・専門商社の違いは?
実際にはどんな違いがあるのかと言うことを、実名企業を挙げながら解説していきたいと思います。
<専門商社>
「専門」と付くくらいですから、何かに特化しているという事になります。
例えば、
【専門商社A】鉄鋼系に特化した商社
【専門商社B】食品系に特化した商社
それぞれ得意な分野を専門に扱っています。
実名を挙げてご紹介しましょう!!
<専門商社 業界別売上上位>
(売上上位を抜粋)
<鉄鋼系の専門商社>
・伊藤忠丸紅鉄鋼
・JFE商事
・日鉄住金物産
・神鋼物産
<食品系の専門商社>
・三菱食品
・ニチモウ
<繊維系の専門商社>
・東レインターナショナル
・帝人
<電気系の専門商社>
・菱電商事
・日立ハイテクノロジーズ
・キャノンマーケティングジャパン
<化学系の専門商社>
・稲畑産業
・花王カスタマーマーケティング
<紙・パルプ系の専門商社>
・王子製紙系列
・日本紙通商
<機械系の専門商社>
・丸仲商事
・岡谷鋼機
<医療系の専門商社>
・アルフレッサHD
・スズケン
・メディバルHD
<エネルギー系の専門商社>
・伊藤忠エネクス
・岩谷産業
<総合商社>
表現が非常に難しいですが、一言でいうならば「なんでも屋さん」です。
実名を挙げると少しわかりやすいかもしれないです。
<7大総合商社>
<5大総合商社>
・伊藤忠商事
・三井物産
・住友商事
・三菱商事
・丸紅
上記5社に以下の2社も大手総合商社です。
・双日
・豊田通商
豊田通商まで入れて日本国内では7大総合商社とも言われています。どの企業もみなさん何かしらで聞いたことがあるのではないでしょうか。
総合商社への転職メリット・デメリット
総合商社・専門商社によって少し違いますがそれぞれ解説していきましょう。
ちなみに結論から言うと、「商社」という職種はかなりおすすめです。
その中でも個人的には「専門商社」をおすすめしたいですね。
総合商社における転職メリット
第二新卒で、転職することができたならば年収面だけで言えばトップクラスです。
30代で1,000万プレイヤーはほぼ固いですね。さらに総合商社は日本国内だけにとどまらず先ほど実名を挙げたように7大総合商社=大手企業の代名詞とも言える企業です。
その仲間入りをすることができれば、それは「あなた」にとってのステータスになることは間違いありません。
1.規模の大きいビジネスを扱える
何億・何兆というお金を動かす事ができ圧倒的スケールです。
その分責任も大きいですが、中小企業等では体験することのできない仕事に従事することができるので、やりがいも感じやすいです。
2.ビジネスの幅広さ
幅広いポートフォリオも持ち、食品から資源、コンビニやレストラン経営、不動産業まで制約がなく自由にビジネスチャンスの構築が可能です。
また海外で仕事をしたい方にもうってつけです。
3.対応力
ある商品がダメだとしても、類似品を他社メーカーから引っ張り顧客に対して対応する力があります。また業績面の観点から言うと、食品事業(魚が獲れない)の売上がいまいちでも、例えば、機械事業などの他分野でカバーすることができるのも強みです。
あと男性であれば間違いなくステータスに成り得ますから、モテますね(笑)
ちょっと脱線しますが、ある総合商社では昼休みにタクシーでランチに行くというセレブぶりでした(笑)
総合商社における転職デメリット
おそらく個人差はありますが、一般的にデメリットと言われている部分をご紹介していきます。
1.転勤族
海外転勤・国内転勤はざらです。
そのため、年齢が上がらないと(50代くらい)定着した場所に居続けることは難しいです。
私がサポートさせて頂いた方は、今でもやりとりしていますが、アメリカに渡ったのち、ドイツに行きました。それも3年間のうちにです(笑)
2.出世バトルがハード
周りに優秀な人間が多い分、出世のハードルが非常に高いです。
まぁ出世しなくても年収はトップクラスにもらえますが。。。
仕事というよりも社内営業的な側面もあったりします。もちろん大学における社内派閥もあります。
そういう仕事以外での気苦労を苦手としていたり、面倒くさいという方にとってはデメリットでしかありません。
3.大学派閥がある
上述でもお伝えした通り、社外よりも社内のつながりがかなり強いです。
大学による派閥もやはりあります。
そういうのが面倒な人にとっては面倒くさいことでしかないと思います。
4.ニッチな商材が扱いづらい
大型案件が通常であるために、こまごまとした商品やニッチ商品が扱いづらい風潮もあります。
というのはそういった商材を扱う会社は顧客になりにくいからとも言えます。あくまで一例ですが、海外から大ロットで輸入をし、国内に流通させる。国内における在庫管理は国内の企業が行うといった商流になりやすく、商品自体をあまり知らない・知る機会が少ないとも言えます。
そのため、商材等に興味がありその販売やその開発に携わりたいと考えている第二新卒にとってはあまり面白くないと感じる可能性もあります。
専門商社への転職メリット・デメリット
総合商社ほどのスケールはないものの、専門分野における専門知識などが豊富に得られる環境にあります。
専門商社はメーカーとのつながり、さらに商社としての側面を持つ企業もあり、どちらも興味あるという方にはとても良い職種の一つです。
メーカーに興味のある方は以下のページを参考にしてみてください!
⇒メーカーへ転職するメリット・デメリット!営業・技術職別に解説
専門商社における転職メリット
専門商社と言えど大手企業もたくさん存在しています。専門商社の方が第二新卒にとって自分磨きもできますし、仕事のやりがいも感じやすく本当にオススメの職種の一つです。
1.専門分野の業界に精通する
業界をよく知れるために、市場動向などをつかみやすいです。
そのおかげで、大きな失敗もなくリスクヘッジがしやすいと言えます。
2.専門分野での人脈が豊富
業界に精通している人が多く存在し、知識や経験を吸収しやすく、個人スキルが成長しやすいです。
また専門分野なのでサプライヤーも顧客も距離が近く、仕事を楽に進めやすいです。万が一失敗しても助けてくれる関係が先代たちによって成り立っているために人間味のある仕事ができます。
第二新卒として大手企業を狙っていたころには感じることのできなかった仕事に対する考え方や感じ方が一気に変わると思います。
*私がおすすめする一番のポイントです。
3.顧客が近い
上記と少しかぶりますが、顧客との関係が密で、仲良くなりやすいです。
そのため個人にかかる社外ストレスもだいぶ軽減されます。
また総合商社に比べ小回りが利きやすく、顧客から起用されやすいという点も挙げられます。
大手企業のように会社の歯車的な要素で担当なんて誰でもいい、という感じではなく「あなた」を本当に必要としてくれる顧客が多く、顧客との距離が近いのもメリットです。
専門商社における転職デメリット
デメリットはメリットゆえのものとなっています。二律背反といったところでしょうか。
1.専門分野での需要落ち込み、市場縮小などの影響を受ける
専門分野に大きなダメージ、例えば
サウジアラビアから石油を輸入できなくなってしまった!など。
専門分野ゆえに逃げ場がなく、影響をうけやすいのです。
仕入先であるメーカーが突然倒産してしまったという場合には担当営業は大変になりますが、そのリスクを回避するために「与信管理」というものをしているため、「あなた」が受けるダメージはそれほどありません。
2.自由度が低い
専門性があるために、それ以外の専門分野への進出が困難です。
ビジネスモデルを構築したいという方には少し狭い領域からも知れませんね。
ですが!
最近の専門商社の動きとしては新たな分野への進出を手掛けている企業が多く、「あなた」の発想で企画することも可能になってきていますし、企業は第二新卒に対して「新たな風」を吹かせてくれる事を期待しているため、転職時の内定率も高いんです。
商社転職まとめ
本記事のまとめをしておきます!!
<まとめ>
商社には総合商社・専門商社が存在する。同じ商社だが、仕事内容や規模が異なっており、どちらもメリット・デメリットがある。
私的には専門商社がおすすめ!!
<総合商社 メリット>
①規模の大きいビジネスを扱える
②ビジネスの幅広さ
③対応力の高さ
<総合商社 デメリット>
①転勤族
②出世バトルがハード
③派閥が存在する
④ニッチな商材が扱いづらい
<専門商社 メリット>
①専門分野の業界に精通できる
②専門分野での人脈が豊富
③顧客との距離が近い
<専門商社 デメリット>
①市場縮小などの影響を受けやすい
②自由度が低い
<第二新卒が転職失敗するケース>
大手総合型転職エージェントに登録してしまい、ズルズルと転職活動が長引く。第二新卒特化ではないために、転職エージェント自体が中途を斡旋していくという裏側事情がある。
いかがでしたでしょうか。
総合商社・専門商社についてある程度、ご理解頂けたでしょうか。
総合商社は言わば、世間的には大企業になります。
専門商社ももちろん大企業はたくさんありますが、中小企業の場合がほとんどです。
総合商社・専門商社どちらも一長一短あります。何かご相談等ございましたらコメントでもTwitterのDMでもOKです。気軽にご連絡くださいね!
でわ!MrダービーBoyでした。
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