現役アドバイザーのMr.ダービーBoyです。
さて、2020年度は労働契約法改正(2013年4月1日以降)から7年が経つ年となります。
契約社員の方はすでに意識されていると思いますが、「無期契約社員」が一気に増加する年だと思われます。
そこで!!
これから契約社員を考えている方も、今一度内容を把握しておきたい方のために、メリット・デメリットを解説していきます!
これから契約社員を考えている方のために、プロ厳選のおすすめ就職エージェントも合わせてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
20代・第二新卒の方へ
20代・あるいは第二新卒(23~25歳程度)で正社員も考えられている方は、わざわざ非正規雇用から正社員を目指す(正社員登用制度)必要はありません。
最初から正社員を目指すことが可能です。ただし、登録する転職エージェント、しかも第二新卒・20代に特化した転職エージェントへの登録が必要ですので、気になる方はぜひその理由と合わせて参考にしてみてくださいね!
◆目次
無期契約社員とは?
その名の通り、契約が無期限となることです。
通常、契約社員は有期契約を企業側と結んでいます。そのため、在職中の労働者の立場は不安定ですし、急な契約打ち切りで収入が絶たれることだって考えられます。
そこで!!
それを防止するために、
2013年(平成25年)に無期契約への転換制度が作られました。
<無期契約への転換制度>
同じ会社で5年間働いた有期契約社員は、会社に無期労働契約への切り替えを申し込むことができるようになりました。申込みといっても、会社側は拒否が認められていないため、実際には有期契約社員の希望次第ということになります。5年間のカウントは平成25年4月1日からなので、転換は、最短で平成30年4月1日以降となります。
と思われる方もいらっしゃると思います。
次に解説していきます!
無期契約社員と正社員の違い
当然の質問だと思います。
注意ポイント
無期契約社員=正社員ではなく、あくまで無期契約社員=契約社員である。ということです。
さらに!!
企業側は無期契約社員に対して、正社員と同様に給与やボーナス体系、退職金制度を適用する必要はないんです。
つまり、契約社員から無期契約社員に転換したとしても、契約期間以外の労働条件は特段の取り決めが会社との間で行われない限り変更されないのが一般的な企業のスタイルとなることでしょう。
無期契約社員に対して企業が取る行動
2013年(平成25年)4月1日からだとしたら、5年のため早くて2018年(平成30年)4月1日が最短です。
そのため・・・
そんな心配をされる方もいると思いますので、企業が取る行動について解説していきます。
企業が取る行動
- 雇止め:有期契約が5年を超えないように契約終了する
- 無期契約社員化(処遇条件変更なし)
- 無期契約社員化(処遇条件改善)
- 限定正社員化:勤務地・職務・時間を限定した正社員への転換
- 正社員化:完全に正社員に転換する
(1)雇止めというのは、働き方に問題がないのに、あからさまに無期雇用への転換を避けるための対応であれば、労働契約法違反となり得ます。
また(4)限定正社員化、(5)正社員化は企業側からすると人件費の大幅増となることが懸念されるため、あまり進んで取り入れないと考えられています。
では企業が選択するのは?
<企業の選択>
このうち、大多数の企業が選択すると考えられているのが、
(2)無期契約社員化(処遇条件変更なし)
(3)無期契約社員化(処遇条件改善)
です。
変わるのは有期契約から無期契約への転換だけで、あとはほぼ変更なく現状維持ができるため、コスト面も含めて最もリスクがない選択となり、企業が選択すると考えられています。
無期契約社員のメリット
最大のメリットとも言えるのはやはり・・・
契約期間の制限がなくなる
ということです。
有期契約のように突然契約を打ち切られる事もなくなりますし、そうした面から給与面も安定すると言えます。
無期契約社員のデメリット
メリットがあればデメリットもあります。
私が最も危惧しているのが・・・
無期契約社員へと転換することで正社員への道が遠ざかる
と言うことです。
最終的に正社員を目指している方にとっては道が閉ざされる可能性がありますので、注意が必要です!!
特に冒頭でも少し触れましたが、第二新卒・20代にとっては「初めから正社員を目指すことが容易になっている現代」では、わざわざ非正規雇用から正社員を目指すというのは遠回りしているとも言えるんです。
また無期契約社員に対して企業側が選択する行動として「有期契約から無期契約に転換することのみ」という選択をするケースがほとんどになると思います。
そうなった場合に昇給や賞与という面でも変更なく、ただ契約が「有期契約から無期契約」になっただけとなり、正社員との差は埋まらないという結果になります。
無期契約が向いている人・向いていない人
無期契約社員が向いている方はどんな方なのか??
結論から言いますと・・・
<向いている人>
◆正社員のように重い責任は負いたくないけど、仕事は安定して続けたいという方。
<向いていない人>
◆正社員を目指すために、契約社員(あるいは派遣社員)を足掛かりに入社した人。給与水準を上げたい人。
論点となるのは・・・
「正社員を目指しているかどうか」
と言うことになります。
その点を踏まえて「あなた」の現状に照らし合わせて考えてみてくださいね!以下に契約社員を目指すためのおすすめ就職エージェントをご紹介していますので、参考にしてみてください!
正社員を目指すことも視野に入れ、厳選していますので登録し活用してみてください!
無期契約社員向け転職エージェントおすすめ3選
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<念のため>
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⇒派遣向けおすすめ転職エージェント12選!業種別にプロが厳選!
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無期契約社員のまとめ
本記事のまとめをしておきます!
<無期契約社員とは>
有期契約から無期契約となり、急な契約打ち切り等の不安要素が払拭される。
<無期契約転換制度>
同じ会社で5年間働いた有期契約社員は、会社に対して無期契約への切り替えを申し込む事が可能。
平成25年(2013年)4月1日からの施行で、転換の最短は平成30年(2018年)4月1日以降となり、2018年度が無期契約社員の第一陣となっている。
<無期契約社員に対する企業の行動>
(1)雇止め
(2)無期契約社員化(処遇変更無し)
(3)無期契約社員化(処遇変更有り)
(4)限定正社員化
(5)正社員化
その内、(2)(3)が最も企業が取る行動とされている。
<無期契約社員のメリット>
◆契約期間の制限がなくなる。
<無期契約社員のデメリット>
◆正社員への道が遠ざかる。
<無期契約社員向き・不向き>
【向いている人】
正社員になるつもりがないが、安定した給料を確保したい方
【向いていない人】
正社員を目指すために、契約社員(あるいは派遣社)を足掛かりにしている方。少しでも給与水準をよくしたい方。
いかがでしたでしょうか。
2018年は無期契約社員が増加する最初の年ではありますが、予め無期契約社員について理解しておけば、これから目指そうと考えている方も今一度自分の状況を把握した上で選択することができますよね!
何かご相談等ございましたらコメントでもTwitterのDMでもOKです!気軽にご連絡くださいね!
でわ!MrダービーBoyでした。
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