現役アドバイザーのMrダービーBoyです。
第二新卒の方でも派遣社員を検討している方もいらっしゃいます。
そこで、2018年問題の背景から大手派遣会社が続々導入をしている「無期雇用派遣」という働き方におけるメリット・デメリットを解説していきたいと思います!
無期雇用派遣ってなに?
登録型派遣と何が違うの?
という方は以下の記事を参考にしてください!
20代・第二新卒の方へ
ちなみに、20代・あるいは第二新卒(23~25歳程度)で正社員も考えられている方は、わざわざ派遣社員から正社員を目指す(正社員登用制度)必要はありません。
最初から正社員を目指すことが可能です。ただし、登録する転職エージェント、しかも第二新卒・20代に特化した転職エージェントへの登録が必要ですので、気になる方はぜひその理由と合わせて参考にしてみてくださいね!
◆目次
無期雇用派遣6つのメリット
まずはメリットから解説していきます!
とりあえずメリットだけ知りたい方は・・・
6つのメリット
- 月給制になり安定
- 福利厚生の対象になる
- 交通費が支給される
- 勤務地が都心部集中
- 派遣先に大手有名企業が多い
- 研修整備の充実
となります。
詳しくは順に解説していきます!
メリット①月給制になり安定
通常の派遣社員(登録型派遣)の場合「時給制」です。
「無期雇用派遣」の場合には、「派遣会社の社員」として雇われるため給与が「月給制」になります。
だいたい各社の募集要項を見ると、月給20~22万円が平均です。
おおよそ新卒が正社員として入社した際の初任給程度でしょうか。それでも、安定と言う面でみれば非常に魅力的な部分ですよね!!
また派遣社員の仕事は派遣先ありきなので、労働を提供していなければ本来は給料を貰うことができません。
しかし!!
「無期雇用派遣」の場合は「月給制」のため派遣先の有無に関わらず給料が安定して支給されます。
裏を返せば、紹介される案件が無ければ(景気動向などにより)働いていないのに給料が貰えることも起こり得ます。(待期期間中にも給与がでる状態)
*但し、実際には派遣会社内における事務作業などを依頼されたりしますので、全く働かないという事は基本的にはありません(笑)
メリット②福利厚生の対象になる
「無期雇用派遣」の場合、正社員と同様にその会社の福利厚生を受けることができます。
福利厚生は企業によって異なりますが、各種手当やフィットネスクラブ割引など派遣社員では受けることのできない福利厚生を受けられます。
注意ポイント
社会保険・有給・産休・育休・生理休暇・介護休暇などは福利厚生というより、労働者としての「権利」ですから、これは「登録型派遣」の派遣社員であっても受けることができます。
派遣社員は有休や産休が取れないと思っている方は非常に多く、もったいないのでしっかりと知識として持っておきましょう!
アドバイス
「社保完備!育休・産休取れます!」なんて言っている
会社は注意!!です。
当たり前の「権利」を声高らかに謳っていては、底が知れますね。
「他に書くことがない」と理解しておきましょう!!
また特に女性の場合にはワークライフバランスを重視し働き方を考える必要もありますよね。そこで、働き方やワークライフバランスを重視したい方は以下の記事を参考にしてみてください!
⇒女性の結婚後の働き方は?正社員・パート・アルバイトのメリット
メリット③交通費が支給される
派遣社員の場合でもたまに交通費が支給されるケースを聞いたことがありますが、ほとんどの場合、給与込みとなっています。
給与込みで何が嫌だって、「課税対象になってしまう」ことで税金が多く取られてしまうんです。
しかし!!
「無期雇用派遣」の場合、正社員と同様に給与とは別の形で交通費が支給されるため課税対象にならず、手取り額が増えるんです!
これだけでも、無駄に税金を引かれないのでメリットです。
メリット④勤務地が都心部(23区)集中
派遣会社に限った事ではなく、すべての日本企業に言えることでもありますが、基本的には都心部に集中しているのが、現状です。
ただ、東京に事業所を構える派遣会社で見ると、その約7~8割以上が都心5区(中央区・千代田区・新宿区・港区・渋谷区)に集中しているんです。
特に「無期雇用派遣」の案件は事務職が中心となるため、「オフィス街」で働くことが多くなり、仕事が変わる場合も今の住所や派遣先からの距離を考慮してくれるケースがほとんどなのも有難い点ですね!
メリット⑤派遣先に大手有名企業が多い
基本的に「無期雇用派遣社員を頼みたい」「若い事務社員が欲しい」と考える派遣先はそれなりの資金力があります。
派遣先が大企業だからこそ、派遣会社もしっかりとした人材を選考し、若手を育成し派遣するんです。
勤務地でも記述しましたが、都心部に集中していることからベンチャー企業や工場勤務などに派遣されることはほぼないと考えて頂いて問題ありませんよ!
メリット⑥研修制度の充実
「派遣」という特性上、派遣会社も変な人材を派遣するということは会社としての信用問題にもなりますよね。
「無期雇用派遣」の場合、大企業への派遣が多いため、派遣会社も選考はしっかりとやります。
さらに、選考後採用となれば事務に必要なパソコンスキルやマナー、各種資格講座の割引や無料研修制度が用意されていたりもします。
特に今は2020年(2021年に延期されましたが)東京オリンピック特需に向けた派遣社員への語学力向上を図る取り組みに力を入れているとも聞いています。
「無期雇用派遣社員」は、派遣会社が派遣先に勧めたい一押しの人材ですから、研修制度に力を入れているのがお分かり頂けると思います。
派遣社員のスキルアップを図ることが、派遣会社としても「自社の信用と売上を確保するための命題」なんです。
無期雇用派遣6つのデメリット
それでは続いてデメリットについて解説していきます!
メリットだけ見れば、魅力的な面も多いかと思います。どちらかと言うとデメリット側を知っておいて欲しいですね!
そもそも「無期雇用派遣」という働き方は誰が作ったのか??
実は、無期雇用派遣は派遣社員の目線に立って作られたものではなく、派遣会社が有能な派遣社員を抱え込むために作られた制度なんです。
とりあえずデメリットだけ知りたい方は・・・
6つのデメリット
- 選考がある
- 正社員ではない=契約解除もあり得る
- 給与が決まっている
- フルタイム勤務となる
- 仕事が選べない
- 派遣社員としてのメリットが薄れる
となります。ぜひ余裕があれば詳細も読み進めてください!
デメリット①選考がある
「登録型派遣」とは異なり、通常の就職活動のように選考(書類選考・面接)があります。
採用基準は派遣登録の選考のように甘くなく、社会人経験が無い方や30歳以上の方は選考から弾かれる可能性があります。
派遣会社に聞いたところでは、「年齢は30代前後に設定している」と言うケースが多かったです。若手は正社員として取りたいという企業側の意志もあるそうです。
今のご時世、まさに第二新卒・20代を求めており、人材確保をしたい企業側の意図も良くわかります。だからこそ第二新卒・20代には後述でも解説しますが、正社員を目指してもらいたいと思います。
注意ポイント
「無期雇用派遣」はフリーターやニートを救済するものではなく、派遣会社が優秀な派遣社員を確保することを目的としているんです。
デメリット②正社員ではない
いえいえ!実はそんなことはありません。
正式には正社員ではないため「契約解除(解雇・クビ)」の可能性もあるんです。
例えば、女性が結婚・妊娠・出産と考えた時のワークライフバランスを保つためにモチベーションを維持し、「派遣社員」として明確な目的があれば別ですが、
「正社員」ではないという少し中途半端な立ち位置になるためモチベーションの維持が難しいかもしれません。
実は私が最もデメリットと感じている点でもあるのですが、20代でまだまだ将来がある新卒や第二新卒の方にとってはある意味では「可能性を縛っている」と提唱しています。
「無期雇用派遣」は「正社員」ではないので・・・
と将来的な不安を感じてしまうかもしれません。
もちろん、派遣社員から正社員を目指す(正社員登用制度)こともできますが・・・
第二新卒の20代であれば最初から正社員を目指すことを私はオススメしています。
⇒「正社員登用制度あり」のメリット・デメリットをプロが解説!
派遣会社に聞いたところ・・・
という話を伺いました。
2018年問題(「労働契約法」と「労働派遣法」)で実際に導入されている「無期雇用派遣」という制度ですので、まだまだ未整備という点が多々あるのも実状なんです。
デメリット③給与が決まっている
「登録型派遣」の場合には、最長3年の期間はありますが、「あなた」の求める時給でなければ、辞めて高時給の会社に替えるということができました。
しかし!!
「無期雇用派遣」の場合には派遣会社と雇用関係にあるために給与はそう簡単には上がっていきません。
ほぼ「固定給」という認識を持っていてください。
上述で「正社員」ではないということを書きましたが、あくまで派遣先からすると派遣社員であることに変わりはありません。
派遣先企業の目線になってみてください。
派遣社員に年収400~500万円と支払うでしょうか。
見込めないですね。「無期雇用派遣」は確かに安定しているようにも見えますが・・・
注意ポイント
決してキャリアを積んで、年収400~500万円を稼ぐ環境ではない。
と言うことです。
デメリット④フルタイム勤務となる
「無期雇用派遣」というのは、「正社員」や「契約社員」同様にフルタイム勤務(週5日)となります。
「登録型派遣」であれば派遣会社から「お客様」のように扱われることが多かったと思います。さらに「人間関係が合わない」「仕事が合わない」という理由から新たな派遣先を紹介してもらうなど切り替えることが割と簡単でした。
しかし!!
「無期雇用派遣」の場合、言葉は悪いですが・・・
派遣会社の駒かつ派遣先においても扱いやすい存在となります。
月給制で給与をもらっているため、「登録型派遣」の様にわがままを言える立場ではないんです。
一般的な派遣よりも仕事を変えにくいため、子育てしながら働きたいというママさんには中々おすすめしにくい働き方とも言えます。
デメリット⑤仕事が選べない
「無期雇用派遣」の場合、メリットでも書きましたが、仕事が変わるタイミングの空白期間(待期期間)でも「月給制」のため給与が発生します。
しかし、そんなことは派遣会社も重々理解しています。
無駄にお給料を払う超絶優良会社があるでしょうか。
その空白の時間を減らすため、無理矢理にでも新しい仕事を持ってきたり、つなぎの業務を用意するのが実態です。
こちらも安定した給料を「貰ってしまっている」ため、派遣会社にとって使い勝手の良い存在になってしまいます。
希望する企業や仕事を依頼することももちろん可能です。
しかし!!
人手不足があれば不人気企業への派遣と言うこともあり得ます。
「登録型派遣」なら「合わなければ替える」事もできますが、「無期雇用派遣」だとそうもいかないんです。
また私が見てきた実態としてですが、「期間の定めが無くなる」ことが「無期雇用派遣」の特徴ですが、そもそもその「期間の定め」以上に同じ職場で働くケースはレアケースで、派遣会社都合で様々な就業先を回されることの方が多いと感じています。
「あなた」が合うと思っても、「派遣先企業がどう思うか」「派遣社員を必要としているか」などで派遣先の意向次第というのもデメリットとも言えますね。
デメリット⑥派遣社員のメリットが薄れる
「無期雇用派遣」は「正社員ではない」と書きましたが、都合の良いところだけ派遣の性質を持たせて、良いように社員を使い回す制度。
正社員でも派遣社員でもない「中途半端な雇用形態」と言っても過言ではありません。
ただし、メリットがあるのもまた事実です。
「派遣社員」と言えば、ある程度融通が利いて時短ができて。。。
それが一般的な知識です。
「無期雇用派遣」にもたくさんメリットはありますが、一方で「派遣社員」としての本来のメリットが薄れてしまうんです。
そのことをしっかりと頭に入れておきましょう!
無期雇用派遣として働く方法
働き方として「派遣」を考えている方も多いと思います。
特に女性は「派遣」として生計を立てる、あるいは夫婦共働きで家計の足しにするために「派遣」を選択する。
という方は非常に増えてきています。
どのような雇用形態にしろ就職・転職を考えた際にはエージェントを頼る!という選択肢だけは間違っていません。
そこで、派遣に特化しているエージェントを以下のページで職種別に16社厳選していますので、ぜひ参考にしてみてください!
⇒派遣向けおすすめ転職エージェント16選!業種別にプロが厳選!
またよくこんな質問を受けます。
何社も登録すべきなんですか??
実際は1社でも十分です。以下にまとめます。
ポイント
本来は1社で十分ですが、「余裕があれば」あるいは「明らかに転職エージェントと合わない」「他の求人も見てみたい」には3社までなら登録してもOKです!!
実は「3社」にも根拠があり、3社活用での転職成功率が75%以上に上り、それ以上だと逆に下がる一方なんです。
無期雇用派遣メリット・デメリットまとめ
本記事の要点をまとめておきます!!
<6つのメリット>
①月給制になり安定
②福利厚生の対象になる
③交通費が支給される
④勤務地が都心部集中
⑤派遣先に大手有名企業が多い
⑥研修整備の充実
<6つのデメリット>
①選考がある
②正社員ではない=契約解除もあり得る
③給与が決まっている
④フルタイム勤務となる
⑤仕事が選べない
⑥派遣社員としてのメリットが薄れる
「無期雇用派遣」について理解を深めて頂けましたでしょうか。
「あなた」次第にはなりますが、メリットとデメリットを知っている状態で申し込むのと知らない状態で申し込むのとでは天と地ほどの差があります。
最後になりますが、20代・第二新卒の方はぜひ正社員を目指して頂きたいと思います。絶対!というわけではありませんが、今後必ず正社員になっておく方が将来長い目で見ればメリットが大きいです。
冒頭でも紹介した通り、以下のページを参考にして頂ければ登録すべき転職エージェントは自ずと見えてくるはずです。
⇒第二新卒おすすめ転職エージェント12選!ランキングでわかる!
人気のエージェントだけランキングでご紹介しておきますので、参考にしてみてくださいね!
でわ!MrダービーBoyでした。
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